【本の感想】こいしゆうか、 印度カリー子『私でもスパイスカレー作れました』
おっさんも極まったら、得意料理のひとつ、ふたつ、なければなりますまい。と、思い立って手にしたのが、 こいしゆうか、印度カリー子『私でもスパイスカレー作れました』。
自分は、まともに包丁が使えないし、調理道具が少ないし、具材や調味料が多いと確実に失敗をしでかすという、調理不適格者です(今は)。さらに、作る時間が食べる時間を上回ると寂しさ満開になるので、(生意気にも)調理の時間が気になります。
その点で本書は、今の自分の技量にピッタリフィットでしょう。まず、帯の「料理ビギナーでもおいしくできる!」に目を惹きます。さらには、「フライパンひとつでOK」、「使うスパイスは3つだけ!」、「作る時間は最短20分」と吹き出しにあるではないですか。
本書は、印度カリー子先生のスパイスカレー指南書であり、全編イラストでスパイスカレーって何?から、スパイスについて、調理の仕方、色々なレシピ(チャイの作り方も!)を詳説しています。こいしゆうか のイラストが、力が抜けていて良い感じです。これぐらいなら作れそう、という気にさせるユルさです。
一番の発見は、ルーカレーは煮物料理であり、スパイスカレーは炒め料理であると線引きしている点です。なるほど、ルーカレーを20分で仕上げるのは無理な話です。
では、この炒め料理の基本はというと、これまた至極単純。具材を決め、ベースを決め、スパイスを決めるだけです。具材は主役(とり肉とかナスとか)と、味の土台としてタマネギ、トマト、ニンニク、ショウガ、調味料として塩、サラダ油。ベースは、具材の主役(動物系または植物系)に応じてヨーグルトか水。そしてスパイスはクミン、ターメリック、コリアンダーの3種です。これを、決められた手順で炒めるだけでハイ出来上がり。
辛味が必要ならば、チリペッパーかブラックペッパーをお好みで入れます。味の決め手は、スパイス増量ではなく塩で整えること!とあるのですが、高血圧の自分としては、ここは決めきれません・・・。
スパイスそれぞれの効能の紹介を見ると、色々と試したくなります。印度カリー子先生は、自然とダイエットが成し遂げられたとか。なるほど、毎晩スパイスカレーでもオッケーですね!なお、本書では、ホールスパイスのカルダモン、シナモンを使ったレシピが掲載されています。
ということで、最初に作ったチキンカレーはこちら。塩分控えめのため、ぼやけた味になってしまいました・・・
一番面倒なのは、タマネギのみじん切りでしょうか。フードチョッパーなるものを購入し、省力化すべしです。
と、ここで気付きましたが、自分はスパイスカレーを食べた事がありません。コクがなくて正解なのかな・・・