【本の感想】オリヴァー・ガスマン 他 『ビジネスモデル・ナビゲーター』

本の感想 オリヴァー・ガスマン 『ビジネスモデル・ナビゲーター』

どこの会社も同じだと思いますが、「イノベーションを起こせ!」の強いメッセージが経営層から発せられるようになりました。イノベーションという言葉そのものが、バズワード化してしまって、口にするのが恥ずかしい今日この頃です。

「だいたい、あんたらイノベーション起こしたことあるん?」って思っても言っちゃいけない反論(というか反感)がムクムクと湧き起こっちゃいますよね。フツーに勤め人人生を送ってきたひとたちにとっては酷です。「ほうら、ほうら、とんがって!」と笛を吹いたところで、踊れません。

オリヴァー・ガスマン他『ビジネスモデル・ナビゲーター』は、企業の競争優位性は、製品やプロセスの革新性ではなくビジネスモデルの革新性に依存する、という主張から、タイトル通りイノベーションをナビゲートするものです。

ビジネスモデルは55に集約されるということで、新しいビジネスをつくる際は、ここに記載のモデルをもとにしたり、組み合わせたりでできるように考えられています。多くのイノベーション本を読み漁り、雲を掴むどころか、暗雲しかたちこめない方々には、雲の切れ間から光が射すかもしれません。

なぜなら、55の既存のモデルを組み合わせることで、ビジネスモデルをつくる事ができると考えれば良いのですから。なんで55?というのは、似たようなモデルもあってちょっと疑問です。音楽についてメロディーパターンは有限か?という議論があるように、ビジネスモデルのパターンも有限なのかもしれませんね。

本書の前半はビジネスモデルイノベーションのフレームワークと組織として取り組むべき姿勢等が述べられており、後半は、例えばクラウドファンディングやロングテールといったおなじみのものから、お初にお目にかかるものまでテーマ毎に実例やそもそもの起源が詳細に記載されています。ビジネスモデルが先にあるわけではなく、成功したビジネスモデルのパターンとしての枠組みを与えたんですね。56番目の実例をつくると、ステキなパターン名が付与されるかもしれません。

実に興味深い内容ではあるのですが、長時間読んでいると眠くなるのが難(自分が悪いのか)です。

本の感想 オリヴァー・ガスマン 『ビジネスモデル・ナビゲーター』 【書籍+55パターンカード】セット

本書にパターンカードがついたセットも販売されています。商売上手ですね。