2019年11月11日 / 最終更新日 : 2020年9月14日 レペ 国内小説 【本の感想】菅浩江『そばかすのフィギュア』 びっくり仰天のアイディアとか、ハードSFのガジェットが飛び出すわけじゃありませんが、かえってそれが古さを感じさせないのでしょう。SFならではの舞台装置を借りながら、人の内面をじっくりと見つめたバリエーションの広い作品集となっています。
2019年11月2日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】山岸真 編『90年代SF傑作選』 翻訳小説を全く読まなかった自分に、海外SFの楽しさを教えてくれたのはウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』でした。サイバーパンクにのめり込んだ懐かしの80年代。以降、これといったムーブメントが起きなかったからか、グレ […]
2019年9月3日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】吉村萬壱『クチュクチュバーン』 ホラーテイストのSF作品集です。人が人でなくなる過程を描いた3作品が収録されています。救いも笑いもないので、読了したときの気分はよくはありません。でもクセになりそう。好き嫌いを超越したところにある作品集なのでしょうね。
2019年8月14日 / 最終更新日 : 2023年1月20日 レペ 国内小説 【本の感想】平井和正『狼の紋章』 狼=ウルフガイ 犬神明の活躍を描く学園バイオレンスアクション ウルフガイシリーズの第1作目です。孤高のヒーロー V.S. 暗黒社会の御曹司が本作品のメインストーリーで、その闘いがハードボイルドタッチに描かれていきます。日本SFの至宝の一冊です。
2019年8月13日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ダン・シモンズ『夜の子供たち』 ドラキュラ伝説に科学的解釈を試みたSFチックな仕上がりのホラーです。相次ぐ絶対絶命のピンチに不撓不屈の主人公が立ち向かう姿は感涙もの。挿入されるモノローグが串刺し候の伝記の体裁になっていて興味をそそります。
2019年8月2日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 海外小説 【本の感想】シオドア・スタージョン『人間以上』 1954年 国際幻想文学賞受賞作。 シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon)『人間以上』( More Than Human )は、タイトルがあらわすとおりポストヒューマンものです。超能力をもつ少年少女 […]
2019年7月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】中村融 、山岸真 編『20世紀SF』全6巻 2001年 SFが読みたい! 海外編第2位。 河出文庫の中村融、山岸真 編『20世紀SF』は、1940年代から1990年代までの海外SFの名品を集めたアンソロジーです。それぞれの作家の短編集で読むことができる作品はありま […]
2019年7月5日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】上田早夕里『魚舟・獣舟』 女流SF作家を甘く見た偏狭さに衝撃を与えるSF短編集です。ややハードっぽい設定も素敵ですが、ストーリーのミステリアスな展開が、一気読みさせる力を持っています。なにより、セリフ回しと、テンポが抜群に心地良いですね。
2019年6月21日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』 宇宙からの未知の生命体に、友好的(!)に席捲された世界を描いています。異星人の意図ははたして?様々な角度から深読みすれば幾通りもの疑問とそれに対する答えが湧き上がってくる名品です。
2019年6月4日 / 最終更新日 : 2021年2月15日 レペ 海外小説 【本の感想】ネヴィル・シュート『渚にて 人類最後の日』 世界の終末の情景を描いた作品です。本のみならず、映画でも度々扱われるテーマですから、最期の日は人々を惹きつけるのでしょう。本作品では、儚くも美しい人間の尊厳を感じることができるでしょう。