2020年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】花村萬月『なで肩の狐』 組の内紛に巻き込まれた、元ヤクザの姿を描いた作品です。本作品の木常(キツネ)は、グロテスクなくらいに暴力を振るいますが、一方では純粋な愛情と友情を持ち合わせた男です。後半はロードノベルの様相を呈しますが、何やら消化不要。後日譚『狼の領分』に期待かな。
2020年2月12日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】花村萬月『皆月』 「みんな、月でした。がまんの限界です。さようなら」しょぼくれた40男が、新しい自分を発見していく物語です。中年版ビルドゥングスロマンというところでしょうか。定番の自己再生ものですが、ロードノベルでもあります。
2019年8月1日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】有川浩『旅猫リポート』 青年 悟と猫のナナのロードノベルです。仲良きことは美ししきことかな。愛に満ち満ちたラストは、静謐さすら感じるでしょう。泣き所はいっぱいあるけれど、本を閉じるまで我慢してちょうだい。幸せとは何かを、改めて考えさせてくれる素敵な一冊です。