2019年6月2日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 国内小説 【本の感想】奥田英朗『ガール』 新入社員の頃、隣の席の三十代 先輩女性社員はおそれおおかったなぁ。 自分のトレーナーゆえに、挨拶の仕方から、電話の取り方まで、まさにご指導ご鞭撻の日々を送っていた上に、仕事上での実力差も圧倒的で、全く頭が上がりませんでし […]
2019年6月1日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】貴志祐介『悪の教典』 生徒たちに絶大な人気物の英語教師はサイコパスだった、というお話しです。惨さ極まれりですが、リアルさが欠如してるせいか、抵抗なく読み進められます。生徒たちの反撃に対して、excellent!の感嘆がでると、笑えたりするのです。
2019年5月26日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『嫌な女』 縁戚の結婚詐欺師の女に翻弄され続けられた女性弁護士の物語です。二十代から七十代まで、同い年の嫌な女の起こした様々な事件に関わります。不器用で堅物で孤独な主人公。自由奔放な嫌な女との関わりが、年齢とともに主人公の精神的な成長を促していきます。
2019年5月24日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 連作短編の形式で、恋する男子大学生と恋される女子大学生を中心に、いくつかの出来事や登場人物たちのかかわりがが発散し、ラストに気持ちよく収斂していきます。京都ってファンタジーの似合う街と思ってしまいました。
2019年5月19日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】恩田陸『夜のピクニック』 賢くてルックスの良い高校生らが、八十キロに及ぶ歩行をしながら愛や友情や憎しみや赦しの感情がごちゃ混ぜなった時を過ごします。感情的な揺れと身体的な疲労の末の、ラストの爽快感は一読に値します。若いって素晴らしい。
2019年5月12日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】泉鏡花『春昼・春昼後刻』 収録されている二作品「春昼」と「春昼後刻」は、続きものの中篇です。タイトルから穏やかでゆるゆるした物語を想像してしまいますがそうではありません。鏡花が大好きなお化けや妖怪は登場しないけれど、夢物語のごとき艶やかな不気味さが作品を包み込んでいます。
2019年5月9日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】長嶋有『猛スピードで母は』 無邪気に親と向きあうでもなく、かといって割り切ることも無視することもできない。なんとなく誰かが傷つくことを恐れてしまう。そんな子供の心情が、簡潔で淡々とした文章から滲み出てきます。
2019年5月8日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】窪美澄『ふがいない僕は空を見た』 主婦と男子高校生の不倫を軸に、男子高校生の周囲の人々それぞれの人間模様が描かれた連作短編集です。どんなに不甲斐なくても、今が最悪の状況であっても、明日を生きる術はあるというメッセージを受け取りました。
2019年5月5日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】原田マハ『カフーを待ちわびて』 沖縄の小さな島に住む青年が主人公のラブストーリー。 カフー(幸福)を待ちわびてばかりじゃダメなんだ。本作品のタイトルの意味をそのように受け止めました。油断大敵、人前で読んではいけない作品でしたね。
2019年5月3日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】村上龍『限りなく透明に近いブルー』 ドラックと乱脈な性の中で日々を過ごす青年を描いた作品です。自身の今についての悔悟とか、未来への希望や絶望とかが殊更、語られるでもなく、ただこの時のみという刹那的な生き方を強く感じます。生々しい描写と突き放したようなクールさに衝撃を受けます。