2019年4月13日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ポール・アルテ『第四の扉』 フランス人作家の手による英国本格ミステリです。著者がカーの熱烈フォロワーであることから密室殺人やら降霊術やら、如何にもな設定ですが、不思議と深刻さを感じさせません。翻訳者の手腕もあるのでしょうけれど、本作品には牧歌的とも言える独特の味わいがあります。
2019年4月1日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『死神の精度』 ミュージックが好きで渋滞が嫌いな雨男、否、雨死神が、死を裁定する物語です。あらすじからは、人の生に寄り添う善意といった、ありがちな展開を予想してしまいますが、そんな甘ったるさはありません。千葉と名乗る死神は至ってクールに生と死を見つめていくのです。