2020年8月26日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 海外小説 【本の感想】フィリップ・カー『砕かれた夜』 ベルリン・ノワール三部作 私立探偵グンターものの第2弾です。”水晶の夜”(反ユダヤ主義暴動)前夜を描く、探偵小説ということになるでしょうか。徹夜本のような大傑作というわけではないけれど、このシリーズは抜群の安定感がありますね。
2020年8月13日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・プロンジーニ『殺意』 名無しのオプ=探偵シリーズの第三弾です。仕事も私生活もパっとしない探偵が受けたのは、みじめで侘しい仕事です。ところが、思いもかけず殺人事件が発生し、否応なく探偵は巻き込まれてしまいます。ショボくれおっさん探偵の地道さは、バツグンの安定感です。
2020年6月23日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『消えた女』 知性派探偵アルバート・サムスン シリーズの第5弾です。知性派探偵というより、草食系探偵の方がしっくりくるでしょう。チキンなわりには、最後まで頑張ってしまうところが良いのです。サムスンの、ビシっと一本芯の通ったところに惚れてしまいます。
2020年5月16日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『裏切りの朝』 ノンシリーズのハードボイルド作品です。刑務所から出所した主人公を待っていたのは、隠した宝石を我がものにせんと付け狙う奴ら。裏切りに次ぐ裏切りの果てに、あっと驚く究極の裏切りがっ!
2020年4月30日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】キース・ピータースン『暗闇の終わり』 高校生の連続自殺を取材する新聞記者の活躍を描いた作品。自身も娘に自殺されてしまった過去を持つ主人公。取材を通して辛い過去に折り合いをつけられるのでしょうか。その後の主人公の人生が気になるウェルズシリーズ第一弾。
2019年11月18日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・プロンジーニ『失踪』 名無しのオプ=探偵シリーズ第二弾。パルプマガジンをこよなく愛す、肺癌ノイローゼ気味の中年探偵が主役のハードボイルドです。少ない手掛かりをもとに緻密な捜査を重ね、徐々に真相に辿り着いていく様は、これぞ探偵小説!です。
2019年11月13日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『死の蒸発』 ダン・カーニーを筆頭とした探偵事務所の面々が主役のハードボイルドDKAシリーズの第1弾です。リチャード・スタークの悪党パーカーが出演するという巨匠たちの遊び心が楽しかったりします。
2019年10月21日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 海外小説 【本の感想】フィリップ・カー『偽りの街』 ナチス台頭が著しい1936年ドイツを舞台にしたハードボイルドです。ナチスの力が強力になってきている世情を背景としているため、本作品は、他のハードボイルドとは異なる緊張感を保っています。読み手に恐怖心や閉塞感を痛いほどに印象付けるのです。
2019年10月11日 / 最終更新日 : 2020年9月15日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『A型の女』 ネオ・ハードボイルド作家の一翼を担うリューインのデビュー作にして、知性派探偵アルバート・サムスンの初登場作です。地味な内容ですが、正義と打算の間で揺れ動く人間味溢れるサムスンの魅力を堪能できます。
2019年9月25日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・クラムリー『ダンシング・ベア』 神様が公認している酔っぱらいミロが主役のネオ・ハードボイルド第2弾です。かっこよさとは無縁ですが、相手が誰だろうと諦めません。どこか一本筋が通っています。ダメ人間の根っこのところにある男の矜持がミロの魅力なのです。