2019年9月10日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『贖罪』 田舎町で発生した女子児童殺人事件。犯人を目撃した4人の小学生は、被害者の母親から激しい言葉を浴びせられます。15年後、憑かれたように罪を犯してしまう女性たち。善意を悪意に変換してしまう人の厭らしさに、不快感を募らせる作品です。
2019年7月28日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】沼田まほかる『ユリゴコロ』 亡き母親が殺人鬼だった? 沼田まほかる 『 ユリゴコロ 』は、あり得ざる物語ですが、読み進めるうちに心をぎゅっと鷲掴みされてしまいました。著者の他の作品のように男に対する怨嗟をまき散らす事はなく、残酷ですが意外な結末には清々しさすら漂います。
2019年4月28日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『告白』 娘を殺害された女教師から始まり、加害者の少年たち、そしてその周辺へと事件をなぞりながら”告白”が進みます。現実的かどうかは別としてラストはびっくりの仕掛けが用意されており、快哉を叫びたくなるような黒い気分がむくむくと湧き上がります。
2019年4月17日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』 イヤミスの真骨頂ここにアリ!ともいうべき作品です。女性の中で燻る嫌いな男性の描写が、戦慄を覚えるくらいに凄味があります。一つひとつの行動に嫌悪を積み重ね、沸騰していく描写にウンザリさせられるのですが、ここは著者の力量の証でしょう。