2019年9月19日 / 最終更新日 : 2020年12月24日 レペ 国内小説 【本の感想】髙樹のぶ子『光抱く友よ』 良いところのお嬢様と、やさぐれ感むんむんの女子、二人の女子高生のひと時を描いた作品です。不良少女とお近づきになった優等生が、人生の悲哀を垣間見るという、ありがちなプロットですが、友情よ永遠なれ!とならないのがリアルですね。
2019年9月18日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】川喜田二郎『発想法―創造性開発のために』 知っているようで、実はよく知らない国産の発想法。それがKJ法。文化人類学者 川喜田二郎 『 発想法―創造性開発のために 』は、KJ法の生みの親による導入の書です。日本的発想法の原点を振り返ってみたい方にはおすすめの一冊です。
2019年9月17日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 海外小説 【本の感想】デイヴィッド・ベニオフ『25時』 麻薬不法所持で7年の判決を受たけた白人青年が、刑務所へ収監される前夜の物語です。父、恋人、親友が集う別れの夜は、裏切りあり、すれ違いあり、友情の再発見ありの濃密な24時間です。
2019年9月16日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ ノンフィクション 【本の感想】山本敏晴『世界で一番いのちの短い国: シエラレオネの国境なき医師団』 国境なき医師団としてシエラレオネ共和国に派遣された著者の半年間の活動の記録です。勇気と感動を与えてくれる・・・はずなんですが下世話な話もあってちょっぴり笑えます。肩肘はらず読めるのが良いです。
2019年9月15日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】村上龍『トパーズ』 都会の夜とマニアックな性愛が主役となる女性の視点で描かれた短編集です。読み終えるごとに疲労感が蓄積します。官能というより暴力に近いですね。グロスクと言っても良いでしょう。現実というものの一つの捉え方として理解はできます。
2019年9月14日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 芸術 【本の感想】吉川節子『印象派の誕生 マネとモネ』 19世紀後半フランスに誕生した印象派というムーブメントを、その中心人物であったマネとモネを通して概観するものです。当時の伝統的な西洋絵画に反旗を翻すがごとく、とんがった人々が道を切り開くのですね。
2019年9月13日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 海外小説 【本の感想】クレイトン・ロースン 他『天外消失』 <世界ミステリ全集>の最終巻『37の短編』(1972年)というアンソロジーから、14編を選んでまとめられたものだそうです。現在は他ではあまりお目にかかれない作品ばかりとのこと。なるほど、歴史に埋もれさせてしまうのは惜しい名品ばかりです。
2019年9月12日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】貫井徳郎『愚行録』 一家四人惨殺事件の背景を探るルポライターのインタビュー形式で物語が進みます。誰もが羨むエリート一家への澱のようにたまった憤懣が巧みに描かれています。事件の真相より、透けて見えるどす黒い心のうちに興味が惹かれるでしょう。
2019年9月11日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『サウンドトラック』 極度にヒートアイランド化し、移民が溢れ、排斥運動が激化する東京を舞台に、アンダーグラウンドな少年・少女の物語が紡ぎだされていきます。ストーリーはあってなきようなもので、マニアックな音楽にも似た作品です。
2019年9月10日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『贖罪』 田舎町で発生した女子児童殺人事件。犯人を目撃した4人の小学生は、被害者の母親から激しい言葉を浴びせられます。15年後、憑かれたように罪を犯してしまう女性たち。善意を悪意に変換してしまう人の厭らしさに、不快感を募らせる作品です。