2019年12月28日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・カッツ『恐怖の誕生パーティ』 理想の男性と幸福な結婚生活をおくっていた女性が、一転、最愛の夫により死の淵にたたされるというサスペンスです。夫の一部を愛し続けながらも不信感にかられていく様が緊迫感をもって描かれています。
2019年12月27日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 海外小説 【本の感想】フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』 パラレルワールドに宇宙冒険風味を加え、著者ならではのヒネリを効かせた作品です。有人宇宙飛行がまだまだ先の1949年に刊行されたというのだから驚き!パラレルワールド好きには必読の書と言えるでしょう。
2019年12月26日 / 最終更新日 : 2020年8月13日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『さみしさの周波数』 平易で簡潔な文章にじんわりと感動を織り込んている作品集です。羽住都描くところのカバーイラストや挿絵も作品世界にフィットしているし、年齢問わずに楽しむことができます。
2019年12月25日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『みんな元気。』 いろんな楽しい事、辛い事、気味の悪い事、エッチな事をぐるぐるぐるぐるしていったら、こんなお話ができましたよ、というような作品です。コトバがコトバを生んで、枝葉を付けて、どんどん広がっていくようです。
2019年12月24日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『サファイア』 宝石を象徴的にストーリーへ組み入れた短編集です。人の悪意に焦点を当てた後味の悪いイヤミスはなくて、ほっこり系のミステリが多く収録されています。アタリ、ハズレの振れ幅が大きい著者の作品の中ではアタリです。
2019年12月23日 / 最終更新日 : 2020年10月5日 レペ 国内小説 【本の感想】モブ・ノリオ『介護入門』 マリファナ片手に、祖母の自宅介護に熱意を傾ける<俺>の日々がつづられた作品です。ポップで攻撃的な文体で、一見おちゃらけてるのやら、怒ってるのやら、ただ毒づいているだけなのやら判然としませんが、自分自身への鬱屈したもどかしさを感じることができます。
2019年12月22日 / 最終更新日 : 2020年10月5日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『グラスホッパー』 亡き妻の復讐に執念を燃やす元教師と、三人の殺し屋が織りなす著者お得意(?)の群像劇。殺し屋たちはそれぞれに魅力的なんですが、物語のキーマン「押し屋」の正体が受入れられるかで本作品の評価が決まってしまいそう。
2019年12月21日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『第三の時効』 事件を巡って、刑事たちの生き馬の目を抜くようなアツい鍔迫り合いが展開されます。焦りや苛立ち、嫉妬といった感情が、ストレートに伝わってきます。そういう中にも、凛とした男の矜持を垣間見せてくれるシーンがあるのです。
2019年12月20日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『顔 FACE』 D県警の婦警を主役に据えた連作短編集です。信念を貫いたため組織から爪弾きにされてしまった20代の女性が描かれています。嫉妬、悔悟、混迷といった主人公の内省的な部分にスポットが当たっているのが、本短編集の特徴でしょうか。
2019年12月19日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『リバース』 殺人の告発文で幕を開けます。読者は、早々に目星がつくでしょうから、驚きは大きくありません。 読み進めて いくと、きれいに収まってしまう予感に脱力しかけます。タイトルの意味だけが謎のまま。ところが著者は、ラスト一頁でやってくれるのです。