2020年5月12日 / 最終更新日 : 2020年11月30日 レペ 国内小説 【本の感想】七尾与史『死亡フラグが立ちました!』 都市伝説と化した殺し屋「死神」を追うライターと、天才投資家の活躍を描いたミステリ作品です。スーパーナチュラルの土俵際で、本格ミステリの味わいを残しています。何という力技でしょう。細かい事は気にしないのが吉ですね。
2020年5月9日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『物語のおわり』 小説家を目指す女子が書いた結末のない物語が、時を経てそれを手にした人々の人生に重なり合うという、連作短編集です。物語を手渡された人たちそれぞれが、悩み、そして決断に即して、物語の結末に自分なりの解釈をします。
2020年5月4日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】長嶋有『ぼくは落ち着きがない』 図書部員の女子高生の日々をつづった作品です。何が起こるのか期待してしいると淡々を終わりを迎えます。普通の高校生に波乱万丈は無縁ですからとってもリアル。ただそれだけを求めて作品を読む必要はないような気もします。
2020年5月3日 / 最終更新日 : 2021年5月17日 レペ 国内小説 【本の感想】新津きよみ『ママの友達』 熟年に差し掛かった3人の女性の苦悩が描かれています。同級生の殺害事件を契機に、彼女たちの今と過去が明白になっていくのですが、どこでも見られる人生でぶちあたる壁だけに、より心を抉るようなリアルを突きつけてきます。
2020年5月2日 / 最終更新日 : 2020年7月20日 レペ 国内小説 【本の感想】マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』 日本では知名度が低いマイケル・スワンウィック(Michael Swanwick)。長編『大塩の道』(ファンタジーっぽい)と、ウィリアム・ギブスンとの共著『ドッグファイト』(サーバー・パンクの大傑作!)、そして雑誌にいくつ […]
2020年4月29日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】西加奈子『ふくわらい』 他人の顔を妄想でふくわらいをする癖をもつ女子の物語。登場人物は、奇人変人のオンパレードです。彼らの交わす会話から、主人公のチャーミングさが浮彫になります。クスクスぐらいの笑いありのちょいオモロイ系です。
2020年4月28日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】長嶋有『泣かない女はいない』 さしたる志もなく大手企業の下請け会社に事務職員として勤め始めた女性の物語。どこにでもある日常のさざ波が、殊更深刻になるわけでもなく描かれています。可笑しさの中にちょっとした寂しさや涙が見え隠れする作品です。
2020年4月23日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 国内小説 【本の感想】中村文則『最後の命』 少年の頃に受けた精神的な傷が癒されぬまま大人になった男たちの物語です。あぁ、トラウマ話ね、と一言では片づけられない、逃げ場のない息苦しさを感じます。ミステリの味付けをしたのも、面白味という点で評価します(ここは意見が分かれそうだけど)。
2020年4月21日 / 最終更新日 : 2020年12月24日 レペ 国内小説 【本の感想】山本文緒『恋愛中毒』 妙齢の女性がはまり込んでしまった恋愛事情を描いた作品です。タイトルからは、次々と男性遍歴を重ねるような印象を受けますが、さにあらず。たった一人の男に、どっぷりと浸かった女性が主人公です。
2020年4月17日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】島田荘司『火刑都市』 東京という都市の成り立ちを背景にして、そこで暮らす孤独な人々の悲哀が描かれたミステリです。トリックが地味めで、事件そのものも納得性はいまひとつ。けれど、大都会の中で生きていく寂しさに共感を覚えてしまいました