2020年4月16日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】カーター・ディクスン『爬虫館殺人事件』 ヘンリー・メリヴェル卿ものの、第15作目にあたる本格ミステリです。目張り密室トリックに加え、ロミオとジュリエット的なロマンスが彩を添えます。本作品では、戦時という制約すらも、トリックに一役買っています。
2020年4月13日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』 ユカタン半島キンタナ・ロー州を舞台とした3つの連作短編からなる海洋幻想小説です。幻想的なフワフワ感に、現実のやるせなさを混ぜ込んだような作品集です。
2020年4月12日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『忙しい死体』 ウェストレイクお得意のドタバタものです。いわゆるスラップスティック・コメディ。ゆる~いコミカルさが漂っています。大笑いとはいきませんが、くすっとはさせてくれるでしょう。
2020年4月8日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ロス・トーマス『神が忘れた町』 報償を得て逃亡者を匿う神の忘れたまいし町という設定の妙、そしてそこで交わされる会話の妙が、印象的なミステリ作品です。一気に読ませる力を持っています。すっかり著者の技に感服し、のめり込んでしまいました。
2020年4月2日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ディーン・クーンツ『ドラゴン・ティアーズ』 不死身の悪意に立ち向かう人々を描いたスーパーナチュラルな物語です。B級SF映画の趣ですが、登場人物たちが人生の意味を問い直すという横軸をきっちり組み込んでいるのがクーンツらしいですね。
2020年3月31日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ディドラ・S・ライケン『冷たい眼が見ている』 いわゆるサイコ・サスペンスです。少女惨殺事件を追う警官。彼の恋人がよろめいた相手は・・・という展開。このよろめきがサスペンスを盛り上げるはずなのですが、よろめきそのものに焦点が当たってしまいました。
2020年3月25日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェフリー・アーチャー『ロシア皇帝の密約』 典型的な巻き込まれ型のエスピオナージです。主人公が相続した遺産を巡って米英露の争奪戦が繰り広げられます。知力、体力振り絞っての主人公の頑張りが見所です。痛快なラストには溜飲が下がるでしょう。
2020年3月20日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 海外小説 【本の感想】D・M・ディヴァイン『紙片は告発する』 地方都市を舞台に、ひとつの殺人事件が、閉鎖的な人間関係の中の裏の顔を炙り出すというミステリです。誰が?何故?は、興味の中心ではあるものの、登場人物たちの性根が明らかになってくる過程こそが面白いのです。
2020年3月16日 / 最終更新日 : 2020年10月7日 レペ 海外小説 【本の感想】ジャック・ヒギンズ『狐たちの夜』 Dデイ前夜を背景にした謀略小説です。ドイツ占領下から要人を奪還する命を帯びた諜報部員(と、相棒の女性)の活躍を描いています。ロンメルがヒトラー暗殺計画に関与していたという設定が効いています。
2020年3月15日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 海外小説 【本の感想】フレドリック・ブラウン『火星人ゴーホーム』 飛来した十数億の異星人による地球侵略ものです。本作品のヤツらは、マンツーマンで人々にまとわりつき嫌がらせするという口撃(?)を仕掛けます。オチはそこにいくまでのドタバタが愉快な分、あっさり目ですね。