2020年5月26日 / 最終更新日 : 2020年5月25日 レペ 海外小説 【本の感想】アンドレアス・グルーバー『夏を殺す少女』 ドイツ語圏のミステリですが、英米翻訳ミステリと言われても違和感がありません。読みやすい反面、”らしさ”を求めるなら物足りなさを感じるかも。ミステリとしても再生の物語としても楽しむことができます。
2020年5月21日 / 最終更新日 : 2020年9月15日 レペ 海外小説 【本の感想】ジル・マゴーン『パーフェクト・マッチ』 シリーズ・キャラクター デイヴィッド・ロイド警部とジュディ・ヒル部長刑事の初登場作品です。二人の危うい関係がシリーズの特色ですが、女性目線の恋愛至上主義には辟易してしまいます。
2020年5月18日 / 最終更新日 : 2020年5月18日 レペ 海外小説 【本の感想】トレヴェニアン『ワイオミングの惨劇』 寂れた町に突然現れた3人の凶悪な脱獄囚。陸の孤島ともいうべき閉塞感が漂う中、蹂躙される人々の思惑が交差します。西部劇的でありながら、痛快さに肩すかしを食らわせるような展開がトレヴェニアンでしょうか。
2020年5月16日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『裏切りの朝』 ノンシリーズのハードボイルド作品です。刑務所から出所した主人公を待っていたのは、隠した宝石を我がものにせんと付け狙う奴ら。裏切りに次ぐ裏切りの果てに、あっと驚く究極の裏切りがっ!
2020年5月11日 / 最終更新日 : 2020年5月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ブライアン・フリーマントル『最後に笑った男』 西独の動きを封じようと、CIA長官とKGB議長が手を組みます。内憂外患の二人に活路は見出せるのか。エスピオナージが好物ならば、楽しめる一冊です。
2020年4月30日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】キース・ピータースン『暗闇の終わり』 高校生の連続自殺を取材する新聞記者の活躍を描いた作品。自身も娘に自殺されてしまった過去を持つ主人公。取材を通して辛い過去に折り合いをつけられるのでしょうか。その後の主人公の人生が気になるウェルズシリーズ第一弾。
2020年4月26日 / 最終更新日 : 2021年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】カール・ハイアセン『顔を返せ』 珍しくハードボイルド路線の作品です。主役の元州検察局捜査官ミック・ストラナハンのキャラクターによるところが大きいのでしょう。ストイックな立ち振る舞いが、ストーリーにピリリとした緊張感を与えています。
2020年4月20日 / 最終更新日 : 2021年5月17日 レペ 海外小説 【本の感想】イスマイル・カダレ『夢宮殿』 幻想小説? いえいえ、本作品は、全体主義への批判であるとともに、最貧国として蔑まれ孤立化した故国アルバニアを嘆く、カダレからの近隣諸国への文学によるメッセージだったのでしょう。
2020年4月19日 / 最終更新日 : 2021年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】カール・ハイアセン『トード島の騒動』 ヒトの異常な部分をとんがらせた奇矯な人物がしこたま登場し、乾いた笑いを誘います。環境破壊に対する著者の怒りが際立つ作品ですが、奇人変人を縦横無尽に暴れさせ、笑いの中に深刻さを包んでいるのがハイアセン流でしょうか。
2020年4月18日 / 最終更新日 : 2021年5月17日 レペ 海外小説 【本の感想】ジム・トンプスン『取るに足りない殺人』 トンプスンの比較的初期の作品です。ごくありふれた保険金詐欺のための殺人を描いています。こすっからい登場人物たちの駆け引きが面白いのですが、ノワールとしてはパワー不足を感じてしまうかもしれませんね。