2020年7月2日 / 最終更新日 : 2021年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】シーリア・フレムリン『夜明け前の時』 子育て中の主婦に迫る悪意を描いた作品です。タイトルの「夜明け前の時」は、子供をあやしてまんじりともしないまま、夜明けの時を迎えた情景を表しています。盛り上がりに欠ける作品です。
2020年7月1日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 海外小説 【本の感想】ジム・トンプスン『ドクター・マーフィー』 アルコール依存症患者専門療養所の、とある一日を描いた作品です。本作品にノワールを期待するとハズレてしまいます。登場人物たちに悪さ感はチラりと垣間見えますが、至って普通の嫌な奴ら。物語もサスペンスフルな展開は見られません。
2020年6月27日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『聖なる怪物』 映画産業に蠢くセレブリティを皮肉ったダークサスペンスです。ヒネた笑いは健在ですが、短編を引き伸ばしたかのような冗長さがあります。ワンアイディアを長編に仕上げる著者の技は堪能することはできます。
2020年6月24日 / 最終更新日 : 2020年6月23日 レペ 海外小説 【本の感想】B.M.ギル『十二人目の陪審員 』 タイトルが表す通り法廷ステリです。弁護士 V.S. 検事の法廷論争と並行して行われるのは、無罪派 V.S. 有罪派の大激論。果たして結末は?・・・後味悪し・・・
2020年6月23日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『消えた女』 知性派探偵アルバート・サムスン シリーズの第5弾です。知性派探偵というより、草食系探偵の方がしっくりくるでしょう。チキンなわりには、最後まで頑張ってしまうところが良いのです。サムスンの、ビシっと一本芯の通ったところに惚れてしまいます。
2020年6月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『犬博物館の外で』 ダークファンタジー”月の骨”シリーズの第4弾です。精神を病んだ経験を持つ天才建築家が主人公。細部まで理解しようとすると徒労に終わるので、主人公が何を創ろうとしているのか、に注目すべきです。
2020年6月17日 / 最終更新日 : 2020年6月15日 レペ 海外小説 【本の感想】S.J.ボルトン『三つの秘文字』 シェットランド諸島を舞台とした猟奇ミステリ。主人公が陥る”誰も信じてくれない”状況はいたたまれません。残り100頁の粘り腰は必読。バディもの、冒険ものとミステリの要素をてんこ盛りにした贅沢な作品です。
2020年6月8日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 海外小説 【本の感想】マーティン・ミラー『ミルクから逃げろ!』 80年代 ロンドンを舞台としたポップな青春小説。社会の底辺を彷徨う主人公を中心に、クセのあるキャラクターが物語を盛り上げます。群像劇としていまひとつ。英国の今(当時)を切り取ってるのでしょう。
2020年6月5日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 海外小説 【本の感想】ボブ・ラングレー『オータム・タイガー』 ドイツ人捕虜収容所に潜入したアメリカ諜報部員の活躍を描く冒険小説です。ただし、活躍とはいえ、当の主人公は、身に覚えの無いのが本作品の特徴です。ラストは、おっ!となりますが、出来過ぎ感が否めません。
2020年5月28日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】クライヴ・バーカー『不滅の愛』 圧巻のイマジネーションでつづられた異世界ダークファンタジーです。翻訳文庫版上下巻1,000頁ボリュームに、読む前から慄いてしまいます。前半の盛り上がりに比べ後半は期待外れ。つづく、ということですね・・・