2020年8月10日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』 ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』は、全10編からなる短編集です。10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解きます。 マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリ […]
2020年8月6日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 海外小説 【本の感想】ジム・トンプスン『天国の南』 1920年代 テキサスの石油パイプライン敷設工事現場を舞台に、渡り労働者の青年の日々を描いた作品です。本作品の注目すべきは、浮浪者、放浪者、前科者が集い、何があってもおかしくない危険な現場感覚でしょう。
2020年7月29日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『沈黙のあと』 <<月の骨>>シリーズの第5弾です。ちらりと再登場するキャラクターが、ファンタジーの残り香を漂わせるぐらいで、ファンタジーではありません。冒頭の一文から、何か起きそうと期待しつつラストまで読み進め、最後の一撃を見ないまま読了してしまいます
2020年7月26日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 海外小説 【本の感想】ロジャー・スミス『血のケープタウン』 南アフリカを舞台に、アメリカから逃亡した一家の悲劇を描いた作品。とにかく暴力シーンが多く、クライマックスには死屍累々たる情景にも慣れてしまいます。ただし、緊張感を持続する工夫が、もうひとつ欲しいところです。うっぷんは、晴れるのですが。
2020年7月24日 / 最終更新日 : 2020年10月12日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲 』 ハヤブサを操る殺人者とそれを追う女性TVキャスターを描いたサスペンスです。獲物たる人を殺害し、大空へ飛び立ってしまうハヤブサは、殺人者の痕跡を残しません。この殺人者をどのようにして捕まえるのか、興味津々です。
2020年7月20日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ウォーレン・キーファー『リンガラ・コード』 1960年初頭の、独立後間もないコンゴを舞台としたエスピオーナージです。本作品は、枝葉末節に拘っているので、本筋を見失いがち。そのせいか、徐々に明らかとなる真相も、盛り上がりに欠けるのです。
2020年7月17日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・スワンウィック『大潮の道』 大洪水が定期的におこる惑星を舞台に繰り広げられる、テクノロジーと魔法の物語です。細かな設定が語られないため、雰囲気で理解するしかないという如何にもな90年代SFです。とっつき難くく、読み進めるのに時間を要しますが、満足度は高いでしょう。
2020年7月6日 / 最終更新日 : 2020年7月3日 レペ 海外小説 【本の感想】リチャード・リーニィ『殺人症候群』 どんでん返しのあるサイコ・ミステリです。主役の二人は対称的な性格で、女性への憎悪という絆で結びついてるという設定。オチは予想がつきますが、伏線の回収の仕方といい読後の余韻といい満足は高い作品です。
2020年7月5日 / 最終更新日 : 2020年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーリン・マクラム『暗黒太陽の浮気娘』 殺人事件の発生から解決に至るまで、ごくごく単純にストーリーが展開します。見るべきは、”アメリカンおたく”の生態ということになるでしょうか。このあたりに興味がないと、全く面白味を感じないでしょう。風刺を効かせているのでしょうが、時代の徒花になってしまいました。
2020年7月3日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ 海外小説 【本の感想】アントニー・バークリー『試行錯誤』 余命を宣告され、余生を正義のために捧げようとする男の物語です。社会に害をなす毒婦を殺害したはずが、容疑者は別の人物。自分を絞首刑にするために、探偵を雇うというユーモラスでシニカルな発想が面白いですね。