2019年6月6日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ダフネ・デュ・モーリア『人形』 14編からなる短編集です。全編ともに明るい未来をすかっと裏切ってしまうバットエンディング(サッドエンディングか)で、デュ・モーリアっぽいのですが、20歳そこそこから暗澹たる作品を書きつられている、その人となりに興味を覚えてしまいます。
2019年6月4日 / 最終更新日 : 2021年2月15日 レペ 海外小説 【本の感想】ネヴィル・シュート『渚にて 人類最後の日』 世界の終末の情景を描いた作品です。本のみならず、映画でも度々扱われるテーマですから、最期の日は人々を惹きつけるのでしょう。本作品では、儚くも美しい人間の尊厳を感じることができるでしょう。
2019年5月27日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・R・ランズデール『アイスマン』 フリークショーの一団に逃げ込んだ強盗犯の物語です。著者は、偏見に晒される人々を描くだけで、それに対する怒りや憤りを直接的に表現してはいません。やるせなさを誘いますが、氷漬けの男=アイスマンの存在そのものを含め全体的に薄っぺらい印象です。
2019年5月17日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ドストエフスキー『地下室の手記』 ドストエフスキー(Dostoevsky)『地下室の手記』(Notes From The Underground)(1864年)は、二部構成であり、一部「地下室」は40年間引きこもり生活を続ける元役人の独白が延々と述べられ […]
2019年5月4日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェフリー・ディーヴァー『追撃の森』 殺人犯のハートとルイスに追われ女性保安官ブリンとミッシェルは森の中へ。女たちと男たちの知力、体力総動員の戦いが始まります。優位がすぐさま不利に目まぐるしく変わるどんでん返し。そしてあっと驚く結末!
2019年4月29日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・A・スタンウッド『エヴァ・ライカーの記憶』 ジャンルは、冒険謎解きアクション歴史ミステリ(!)。著者は、この作品だけがヒットした一発屋のようですが、これだけ様々な要素がてんこ盛りの力作は、そうそう創りだせないだろうなぁと思います。
2019年4月26日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・クラムリー『酔いどれの誇り』 神様が公認している職業 酔っぱらい 探偵ミロが活躍するハードボイルドです。主人公のアンチヒーローぶり甚だしいのですが、このダメさ加減が愛すべき探偵の魅力でしょう。酒と血の匂いぷんぷんで、酩酊してしまいそうです。
2019年4月24日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』 衝撃的な一文から幕を開ける 本作品。典型的な英国支配階級の人々が、ボタンの掛け違いから運命に絡めとられていく様が、じっくり描かれています。冒頭の一文で結末が明らかなのですが、それでもページを繰る手が休むことはありません。
2019年4月13日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ポール・アルテ『第四の扉』 フランス人作家の手による英国本格ミステリです。著者がカーの熱烈フォロワーであることから密室殺人やら降霊術やら、如何にもな設定ですが、不思議と深刻さを感じさせません。翻訳者の手腕もあるのでしょうけれど、本作品には牧歌的とも言える独特の味わいがあります。
2019年4月11日 / 最終更新日 : 2021年1月4日 レペ 海外小説 【本の感想】ダン・シモンズ『サマー・オブ・ナイト』 甦えった邪悪な悪霊との闘いを描く、至極ストレートなゴシック・ホラーです。ただし、死闘を繰り広げるのは、七人の小学生たち。大人は中々理解してくれない系のイライラをはらみつつ、ストーリーは展開していきます。