2019年8月2日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 海外小説 【本の感想】シオドア・スタージョン『人間以上』 1954年 国際幻想文学賞受賞作。 シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon)『人間以上』( More Than Human )は、タイトルがあらわすとおりポストヒューマンものです。超能力をもつ少年少女 […]
2019年7月27日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・プロンジーニ『誘拐』 主人公の名前が作中に登場しないという「名無しのオプ=探偵」シリーズ第一弾です。5,000冊のパルプ・マガジンを収集する元警察官 名無しの探偵。作品全体を通して滲み出るのは中年男の悲哀です。
2019年7月24日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『野獣の血』 先生が悪辣な生徒に復讐を誓うという、まぁまぁお目にかかるプロットの作品です。妻を死に追いやった生徒たちを、元特殊部隊隊員の先生が野獣の如く狩りたてていきます。
2019年7月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】中村融 、山岸真 編『20世紀SF』全6巻 2001年 SFが読みたい! 海外編第2位。 河出文庫の中村融、山岸真 編『20世紀SF』は、1940年代から1990年代までの海外SFの名品を集めたアンソロジーです。それぞれの作家の短編集で読むことができる作品はありま […]
2019年7月19日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】セオドア・ローザック『フリッカー、あるいは映画の魔』 一人の青年の数奇な運命を描いた単純な物語です。しかし、それに肉付けされる哲学的とも、宗教的ともいえる虚実織り交ぜた巧緻な描写に、翻弄されることしきり。手に取ったなら、最後まで読み通して欲しい逸品です。満足感は大でしょう。
2019年7月13日 / 最終更新日 : 2020年8月7日 レペ 海外小説 【本の感想】クライヴ・バーカー『イマジカ』 異世界ダーク・ファンタジーです。翻訳文庫全四巻からなる長~い物語は、何層にも重ねられた謎また謎に包まれており、興奮の第一巻でがっちりハートを掴まれてしまいます。なにせ、たいした説明もないまま、この世界と隣り合う4つの異世界に誘われるのですから。
2019年7月4日 / 最終更新日 : 2021年12月1日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーリイ・ジャクスン『丘の屋敷』 幽霊屋敷に集ったものたちに迫り来る怪異という典型的なゴーストストーリーです。派手な演出で読者を震え上がらせる類のものではなく、油断しているとフイと視界を横切るものがいる といった得体の知れない不気味さです。
2019年7月3日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『蝋人形館の殺人』 蝋人形に抱かれた死体、黒いドミノ仮面、秘密社交クラブと、70年代2時間サスペンスドラマのような淫靡な雰囲気があります。最後の一行に予審判事バンコランがメフィストフェレスと言われる所以が表れています。
2019年6月21日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』 宇宙からの未知の生命体に、友好的(!)に席捲された世界を描いています。異星人の意図ははたして?様々な角度から深読みすれば幾通りもの疑問とそれに対する答えが湧き上がってくる名品です。
2019年6月17日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ダン・シモンズ『ザ・テラー 極北の恐怖』 19世紀中頃、英国の北西航路発見を目指した探検隊の全滅史です。実際の総員125名遭難事故が題材ですが、探検行はシモンズの創作。文庫1000頁を越す大著であり、読むのに骨が折れるものの、冒険小説+伝奇ホラーとして満足度が高い作品です。